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【人とペットの赤い糸】殺処分、先進国に比べて必ずしも多くはない日本 欧米では獣医師にペットの安楽死望むケースも (2/2ページ)

 欧米では、飼い主自ら病気のペットを苦しめないために、獣医師に安楽死を望むケースも多くあり、また、獣医師自身も動物愛護・福祉の観点から重篤で苦しんでいるペットの安楽死の権限を与えられている国もある。

 日本における殺処分の主な理由は、ペットの飼育放棄や遺棄であり、それらのペットは誰の所有か分からないケースがほとんどだ。

 自治体では安易な受け入れを断るようにし、殺処分が減っているように見えるが、受け入れられなかった場合、飼い主が山中や動物病院の前に遺棄することも見受けられる。遺棄されたペットの中で、避妊去勢をされていないペットも多いので、繁殖力の旺盛な猫では野良猫が増えるという現象もある。

 一方、民間団体では、殺処分ゼロを目指すために能力を超えて引き取り、ペットのケアが十分できないというケースが生じ、問題になっている。

 人とペットがいつまでも健康で幸せに暮らせる社会の実現が最重要課題だが、次回は殺処分に関する具体的な解決策を提言することとしたい。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。

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