記事詳細

【どこまで分かる その検査】緑内障の早期発見も 眼科のOCT検査、断層から網膜のむくみなどをより正確に診断 (1/2ページ)

 最近では眼科のクリニックでも多くの施設が設置する「OCT(光干渉断層計)」という検査機器がある。イスに座った状態で、機器についている台に顎をのせ、片目ずつ機器をのぞく。そして、中央に表示されているマークを見ているだけ。赤い光が見えるが、眼球には何も接触させない。両目でも5~10分程度で終わる簡単な検査だ。

 「眼底三次元画像解析」とも呼ばれる検査だが、何が分かるのか。西葛西・井上眼科病院(東京都江戸川区)の田中宏樹副院長が説明する。

 「OCTは、眼底にある網膜の断層を撮影する検査です。通常の眼底検査は医師が直接眼底をのぞいて正面から網膜の状態を調べますが、断層もみることで網膜のむくみ、出血の範囲・深さ、視神経の状態などをより正確に診断できるのです」

 断層画像という点では、CT検査と同じようなものだがエックス線で撮影しているわけではない。眼底に赤外線を当て、反射して戻ってきた波形を解析して断面を描出している。

 OCT検査が有用なのは、特に黄斑部を障害する病気だという。黄斑とは、網膜の中心にある直径1・5~2ミリ程度の部分の名称で、物体を最も鮮明に感じ取れる部分。ここが障害されると視力が著しく低下する。

 「たとえば、50歳以上になると増える加齢黄斑変性には、新生血管ができる『滲出(しんしゅつ)型』と、網膜組織が萎縮する『萎縮型』があります。その鑑別や診断にも有用です。また、検査結果が画像、数値、グラフで表示されるので、患者さんへの説明にも非常に役立ちます」

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース