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【阿部亮のつぶやき世界一周】坂本龍馬の人気どこから? 一躍ヒーローにしたあの小説

 「高校の教科書から坂本龍馬が削除される」という報道で大騒ぎが起こった。日本の歴史上の偉人についての人気投票の度に織田信長・豊臣秀吉・徳川家康と並んで、常に最上位にランクされる龍馬の人気はどこから来るのか? 調べてみた。

 明治時代中期まで、坂本龍馬は一般には全く無名だった。というのも、1853年の黒船来航から大政奉還、江戸開城、明治新政府樹立までのわずか15年間で、260年以上続いた江戸幕藩体制を崩壊させるために多くの内乱や、薩英戦争・下関戦争といった対外戦争も起こり、龍馬だけでなく多くの志士が亡くなったからだ。

 明治維新後も戊辰戦争、廃藩置県や徴兵制とそれに反対する一揆、西南戦争などが起きた。新政府として中央集権国家を新たに造り出すとともに、やはり多くの内乱を鎮圧することが必須だった時代にあって、幕末に亡くなった多くの志士の評価など不可能だったのだ。

 明治中期になって、ようやく高知の地方新聞が土佐藩の志士の再評価を行い、そこに坂本龍馬が初登場。当時は彼を知る者も多数存命していて、龍馬の風貌や女性関係など、さまざまなことが伝わった。ただ、それから長らくは、「多くの志士の一人」的な位置付けだった。

 龍馬を一躍ヒーローにしたのは、司馬遼太郎さんの小説「竜馬がゆく」。産経新聞夕刊に1962年から、ほぼ4年に渡って連載され、大ブームを巻き起こした。その後、度々ドラマ化され「坂本龍馬=維新の英雄像」が造られ、定着していった。

 では実際「どれほど維新に貢献したのか?」については、不明な点も多いとのこと。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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