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【マンガ探偵局がゆく】『ジャイアントロボ』絵に違和感のワケ 横山光輝と小沢さとる、奇跡のコラボで誕生 (2/2ページ)

 エンジニア出身という異色の経歴を持つ小沢はメカを得意とするマンガ家。代表作に『サブマリン707』がある。デビューまもない小沢が横山の『鉄人28号』を手伝ったことが縁でふたりは意気投合したのだ。

 探偵局長は、2012年に小沢を取材したが、連載前の小沢はマンガ家としての限界を感じてエンジニアに戻ることを考えていたのだという。しかし、横山との合作にやる気を取り戻し、連載を引き受けた。

 基本的なプロットとロボットのデザインを横山がつくり、キャラクターや構成は小沢。横浜在住だった小沢が横山が住んでいた東京・池袋まで行き、深夜喫茶でアイデアを練り、横浜に戻ってペンを入れた。途中、何度も電話打ち合わせを繰り返したという。

 さまざまな理由で小沢が降りたいと言い出したために、合作は第1部「誕生篇」の途中までで解消。その後は横山がひとりで描きついだ。依頼人が絵が違うと感じたのは、小沢が担当したパートを読んだからだろう。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。2014年、日本漫画家協会参与に。

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