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【日本の元気】補聴器で音のある豊かな生活に戻った 音量調整はスマホ (1/2ページ)

★難聴と補聴器(2)

 3年半前、突発性難聴で左右の聴覚が著しく落ち、家族に「テレビの音が大きすぎる!」「話しかけても答えないので話しかけたくない」とも言われていた。会議で笑いが起きても聴き取れず、苦笑いでごまかしたことも。

 といって、補聴器なんて年寄り臭いし恥ずかしい。安価な補聴器を時々使ったこともあるが、あまり役立たず、期待はしていなかった。だが、最先端のデジタル補聴器は雲泥の差。音のある生活が取り戻せた。

 装着までの手順はこうだ。まず、東京医科大学病院で聴力検査を受け聴力データを取得。続いて担当医の河野淳先生が私の鼓膜の近くに麻酔したうえで、軟らかなシリコン樹脂を耳孔内いっぱいに注入し耳孔の型取り。この「型(印象)」と私の聴力データをもとにスターキージャパン社が、私の耳孔にぴったりの補聴器を3Dプリンターで形成、聴力の落ちた部分を補完し聴こえをよくするソフトウエアを書き込んだのだ。

 超小型、世界最先端技術の塊である補聴器「OtoLens」のサイズはピーナツの粒より小さい。この中に、世界最小の高性能マイク、極小スピーカー、数ミリ角のコンピューターとメモリーが入っている。コンピューターは耳に届いた可聴周波数帯を16分割し、聴力が低下した周波数帯ごとに私が聴き取れるよう必要量だけ増幅してくれる。高音から低音まで16個の補聴器を耳に入れるようなものだ。

 しかも、その個別の音の増幅などを、入ってきた音量の変化に応じて1秒間に数億回処理しているというのだ。

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