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【本当は怖い頭痛の研究】治療遅れると失明招く「側頭動脈炎」 炎症起きたこめかみ中心に頭痛、発症ピークは60~70代 (1/2ページ)

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 何らかの病気が原因で起こる二次性頭痛の見極めが重要なのは、前回紹介した命に関わる脳の病気の可能性があるからだ。しかし、他にも治療が遅れると失明を招く恐れのある怖い頭痛がある。「側頭動脈炎」という病気によって起こる頭痛だ。

 東京頭痛クリニック(東京都渋谷区)の丹羽潔理事長(にわファミリークリニック院長)が説明する。

 「側頭動脈炎は、こめかみにある側頭動脈に炎症が起こる大型血管炎です。炎症が起きている片側のこめかみを中心に、ズキンズキンと拍動性の頭痛が出現します。あごや耳の近くが痛くなることもある。発症ピークは60代から70代なので、50歳を過ぎて初めて起こる持続する頭痛は、この病気の可能性があることを覚えておいた方がいいです」

 一般的には3割くらいに視力低下や視野障害が起こるとされていて、急に目が見えなくなることがある。それは目に行く血管に炎症が波及した場合で、2~3日中に治療を開始しないと失明する恐れがあるという。

 「確定診断には生検(血管の組織の採取)が必要ですが、診断がつけば治療は難しくありません。ステロイド薬を使えば頭痛は数日で消えます。失明の恐れがある場合には大量投与を行います」

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