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【日本の元気】iPhone一体化のデジタル補聴器 通話可能で、置き忘れもGPSで位置特定 (2/2ページ)

 その「MFi」に対応したスターキー社の「Halo」シリーズでは、iPhoneに電話がかかってくると、無線で耳の中の補聴器で受話できる。電話の呼び出し音も相手の声も周囲には聴こえないため、そばにいる人は不思議な顔をする。独り言のように話し始めるからだ(刑事の極秘捜査活動に生かせるかも)。電話取材でも自動車運転中でも、イヤホン不用で即、通話ができ、iPhoneの音楽も、受信したラジオも楽しめる。

 補聴器をどこかに置き忘れても、スターキー社の専用アプリをダウンロードしておけば、「補聴器を探す」で地図上のどこにあるかがわかる。自宅や会議室、レストランなどノイズ環境が異なる場所では、あらかじめ聴きやすい音にカスタム設定し保存しておけば、次にそこに行くとGPS機能で場所を認識、自動的に設定した聴こえ方に切り替わる。アップルウォッチでの操作も可能など驚きの機能は書き切れない。

 もっとも、iPhone用の他のブルートゥース機器同様、通信の不安定さからか接続が切れることもあり、高齢者にはちょっとハードルが高いかもしれない。

 難聴には感音性難聴、伝音性難聴など異なるタイプがあり、軽度から重度まで段階によって補聴器の選択は異なり、価格も10万~40万円台と選択肢は広い。まずは、耳鼻咽喉科の専門医を受診のうえ、助言を受けることをお勧めしたい。

 ■山根一眞(やまね・かずま) ノンフィクション作家、獨協大学特任教授。1947年、東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。執筆分野は先端科学技術、環境、巨大災害、情報の仕事術など幅広い。近刊は『理化学研究所 100年目の巨大研究機関』『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』。理化学研究所相談役、JAXA客員、福井県文化顧問、3・11大指復興アクション代表、日本文藝家協会会員。

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