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【どこまで分かる その検査】ぜんそく、COPDの診断に威力 呼吸器「モストグラフ」は「肺全体の呼吸の抵抗」を測定 (1/2ページ)

 長引くせきや息苦しさなどがあり、肺の病気がないか調べるときに通常「スパイロメトリー」という検査機器を使って呼吸機能検査が行われる。筒のようなものをくわえ、「大きく息を吸ってー、吐いてー」と指示されながら行う検査だ。

 しかし、スパイロメトリーは被検者の努力呼吸が必要なので、高齢者や小さい子供、激しいせきで胸が痛い人などにはつらく、正確な検査ができない。そんな患者の負担が少ないのが最近登場した「モストグラフ(呼吸抵抗測定装置)」という新しい検査機器だ。池袋大谷クリニック(東京)の大谷義夫院長が説明する。

 「スパイロメトリーは『肺活量(吸う力)』と『1秒率(吐く力)』を測定していますが、モストグラフは気管支を含めた『肺全体の呼吸の抵抗』を測定します。普通のゆっくりした呼吸で検査できるのが特徴です」

 肺活量の低下で疑われる主な病気は、間質性肺炎(肺線維症)などの肺が硬くなり、広がらなくなる疾患。1秒率の低下で疑われるのは、ぜんそくやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの気管支が狭くなる疾患。モストグラフで分かるのは、主に後者の「ぜんそく」と「COPD」だ。

 検査の手順は、機器の前に座り、鼻バサミをする。機器から延びているホースをくわえ、空気が漏れないように手でほおを押さえる。そして、約2分間、普通に口呼吸を繰り返すだけだ。

 「モストグラフはパルス波(音波)で気道の抵抗を感知していて、測定値は数値と波形で表示されます。波形は抵抗の程度が赤や緑などの色でも表示され、その波形のパターンでぜんそくかCOPDか見て分かります。また、肺全体を測定するので、末梢(まっしょう)気道の抵抗まで分かります」

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