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【ベストセラー健康法】チョコレートを食べ健康に 血圧降下やコレステロール改善の効果も (2/2ページ)

 これらはチョコレートに含まれるカカオポリフェノールの働きによるものと考えられる。著者の担当する嗜好品外来では、こうしたエビデンスに基づいた嗜好品を摂取することで、治療や予防効果を高める取り組みをしている。

 本書では、実際に著者の外来を受診している患者の症例も報告されている。

 悪玉コレステロールと血糖値が高かった75歳の女性は、それまで服用していた降圧剤に加えてチョコレートを食べるようにしたところ、悪玉コレステロールと血糖値は降下。血圧も安定して以前より弱い薬に変えることができたという。注目すべきは血管年齢で、以前は「70代半ば」だったのが、チョコレートを半年にわたって毎日食べたあとは「60代半ば」と、10歳も若返っていたこと。

 同様のことは55歳の女性患者でも見られ、チョコレート摂取開始前は「70代前半」だった血管年齢が、半年後には「40代後半」まで若返っていたという。

 もちろん、病気の人がチョコレートを食べれば自動的に治るわけではないし、チョコレートもカカオや脂肪、糖質の含有量によって予防効果は異なる。食べ過ぎは禁物だ。しかし、従来の「嗜好品=悪者」という図式は見直すべき段階に来ていることは確かだろう。

 「この本が、チョコレートを中心とした嗜好品を、最も基本的な生命維持活動である“食事”に上手に取り入れてもらうきっかけになれば」と著者はいう。

 意外に実力者だったチョコレート。バレンタインデーだけで終わらせるのはもったいない。(竹中秀二)

 ■世界で報告されているチョコレートの有効性
 □血圧降下(高血圧改善)
 □コレステロール改善(悪玉を下げて善玉を高める)
 □糖代謝能の改善(血糖値の安定)
 □血管年齢の若返り(動脈硬化予防)
 □便秘の改善
 □美肌効果
 □白内障予防…ほか