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【マンガ探偵局がゆく】メカや武器を描くのが好きな松本零士が本領を発揮した「ララミー牧場」 (2/2ページ)

 ならず者に父親を殺され、残されたシャーマン牧場を父の友人のウイリー爺やとともに守るスリムとアンディの兄弟。ある日、牧場に流れ者のガンマン・ジェスが現れる。すばらしいガンさばきで牧場を狙うギャングを倒したジェスは、そのままスリムたちとともにシャーマン牧場で働くことになる。ララミーというタイトルは牧場があるワイオミングのララミーからつけられている。

 マンガは集英社の低学年向け月刊誌『日の丸』で60年10月号から62年10月号まで連載され、本誌のほかに別冊付録もつく人気作だった。描いたのは、松本あきら。松本零士の旧ペンネームだ。

 メカや武器を描くのが好きだという松本はこの作品でも本領を発揮していて、ジェスとスリムの持つ拳銃はほかのマンガにはなかったようなリアルさで細部まで描かれていた。キャラクターもスマートで、テレビよりもマンガのほうがかっこいい、という男の子も多かったらしい。ちなみに、小学生だった探偵局長もそう思っていた口だ。

 版権の問題などでこれまで単行本化はされていないが、チャンスがあればぜひ単行本で読みたい作品だ。依頼人も同感だと思うが…。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。2014年、日本漫画家協会参与に。

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