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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】オーストリアの女帝マリア・テレジアの暮らしを追体験 モーツァルトが御前演奏「鏡の間」は必見 (2/2ページ)

 夏の離宮と呼ばれていますが、実際にはマリア・テレジアは夫フランツ1世や家族とともにしばしば滞在しており、世界最古といわれる「動物園」も敷地内にあって、外国からの珍しい動物を家族で眺めていたのではないかと推察されます。肖像画『マリア・テレジアとその家族』を見ると夫フランツ1世の手は女帝を指し、16人の子供のうち13人が描かれ、女帝中心の仲むつまじい一家を連想させます。

 シェーンブルン宮殿の魅力は、当時の貴族社会では珍しい恋愛結婚ですてきな家庭を築いた女帝の暮らしぶりを追体験できることです。また、日本人ならば、帝国崩壊後に荒廃していた「アルプス風庭園」が「日本庭園」として蘇った景観もぜひ、鑑賞していただきたいと思います。

 ■黒田尚嗣(くろだ・なおつぐ) 慶應義塾大学経済学部卒。現在、クラブツーリズム(株)テーマ旅行部顧問として旅の文化カレッジ「世界遺産講座」を担当し、旅について熱く語る。

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