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【どこまで分かる その検査】動脈硬化は40過ぎたら急速に進む 「心臓MRI」で自分の心臓の状態を把握 (1/2ページ)

 心筋梗塞で死亡する患者の約50%は「最初の症状が最後の症状」といわれる。つまり、まったく症状がないのに突然死してしまう。その心疾患のリスクを詳しく調べられるのが、CTやMRIを使って心臓を立体的(3D)に再現できる「心臓画像診断」だ。心臓CTと心臓MRIでは何が違うのか。心臓画像診断に特化した「心臓画像クリニック飯田橋」(東京)の寺島正浩理事長(循環器専門医)が説明する。

 「CTはX線を使って、MRIは磁気の力を利用して画像化します。それにCTで心臓の血管などを詳しく調べるには、ヨード造影剤を使う必要があります。ですから被ばくや造影剤の副作用(アレルギーや腎臓の負担)のリスクを考えると、無症状の人が検診で受ける場合は心臓MRIの方がいいというのが、世界的なコンセンサスです。当院ではMRIで何か異常があり、必要であれば保険診療で造影CTをやっています」

 心臓MRIは、造影剤を使わなくても、心臓を取り巻く冠動脈の小さな病変を鮮明に描き出し、心臓内の血流や心臓の壁の動き、ポンプ機能の状態が分かるのが特徴。見たい部分の断面画像や血管の状態なども自由に見ることができる。

 ただし、心臓MRIは最新の検査法なので、どこの医療機関でも受けられるわけではない。設備も、心臓専用の解析ソフトが必要になるという。

 「国内の心臓CTの年間実施件数は約45万件ですが、心臓MRIは約3万8000件しか行われていません。それは技術的にも診断も難しく、ノウハウが必要だからです。心臓MRIにおいては、全国で行われている実施数の約10%を当院でこなしています」

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