記事詳細

【どこまで分かる その検査】認知症リスク検査の最新事情 2種類の血液検査で将来の危険度判定 (2/2ページ)

 もう1つの検査は「APOE(アポイー)遺伝子検査」で、5ccの採血で調べる。アミロイドβの蓄積や凝集にかかわる物質の1つが「アポリポタンパク質E」。それを司るのがAPOE遺伝子で、主に「ε(イプシロン)2」「ε3」「ε4」の3種類あり、2つ1組で遺伝子型を構成している。その遺伝子型の組み合わせで、アルツハイマー病のリスクの倍率が分かっている。

 「ε4をまったく持たない遺伝子型に対して、ε4を1つまたは2つ持つ遺伝子型のアルツハイマー病の発症リスクは、約3~12倍高くなるといわれています」

 ただし、あくまでリスクであって、将来の発症の有無を判定できるわけではない。ε4を持っていても、必ずしもアルツハイマー病を発症するわけではないので誤解しないでもらいたい。

 「これらの検査で事前にリスクが分かれば、生活習慣の改善などで発症を防ぐことも可能です。すでにMCIでも、対策をとることで進行が止められ、中には元に戻る患者さんもいます」(新井貴)

 【検査費用は?】自由診療で、医療機関によって異なる。同院では、MCIスクリーニング検査が2万円(税抜)、APOE遺伝子検査が1万6000円(同)。検査結果が出るのは2~3週間後。

関連ニュース