記事詳細

【ベストセラー健康法】「手術数」から見えるもの トップ病院に優秀な医師が育つ好循環 (2/2ページ)

 近年は大学の医局のしがらみを嫌い、学閥よりも実績重視で職場を選ぶ若い医師が増えている。その動きは従来の「大学病院独り勝ち」の構図を破り、特に外科においては症例数の多い病院に優秀な医師が集まるような傾向を生み出した。

 その結果、手術件数の多い病院に手術のうまい医師が集まり、またそこで手術のうまい医師が育ち、そこに患者が集まる-という好循環ができあがるようだ。

 また、年々着実にランキングを高めている病院もある。これはその病院の医療水準が上昇傾向にあることを示唆しており、病院選びにおいて有力な手掛かりとなる。同シリーズが「毎年出している」からこそ見えてくる情報といえる。

 巻頭特集では、ランキング上位の常連病院から、肺がん、大腸がん、腎がん、心臓病の4つの領域の名医に密着。患者が見ることのできない、それでいて一番知りたい手術中の動きを、詳細にリポート。そこからは、名医に、トップ病院に共通する「うまい手術」の条件が浮かび上がってくる。

 「患者は誰もが手術のうまい病院、医師にかかりたいと思いますが、その技術力の違いは一般の人にはわかりません。今年の特集では、手術数トップの病院がどんな手術をし、どこが優れているのかに迫っています」と、朝日新聞出版医療健康編集部編集キャップの杉村健氏は話している。(竹中秀二)

 ■名医の手術から見えてくる「うまい手術」の条件
 □手術時間が短い(ただし急ごうとはしない)
 □根治性が高い
 □術中の「見極め」の速さと正確さ
 □合併症がない
 □万全な治療計画
 □トラブルに対する柔軟な対応力(引き出しの多さ)
 □チーム力の高さ

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう