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山梨県「健康長寿」男性トップの秘密 独特の習慣「無尽」、会費制で旅行や飲み会など地域交流維持 (1/2ページ)

 介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」。厚生労働省の調査で、都道府県別調査で男性でナンバーワンだったのは山梨県の73・21歳で、埼玉県、愛知県が続く結果となった。健康寿命が長い秘密はどこにあるのか。関係者に聞いた。

 厚労省の調査は3年おきで今回が3回目。前回に続きトップの山梨では、どんな要素が健康に寄与しているのか。

 「10年以上前から山梨県内の介護保険認定率の低さ、つまり元気な高齢者が多いことに着目し調査してきた」と話す山梨県立大看護学部の小田切陽一教授(公衆衛生学)は、県内で昔から行われてきた「無尽(むじん)」をポイントの一つに挙げる。

 「元々は民間の金融という側面を持っていたが、現在は会費を出し合って旅行に行ったり飲み会を開くなどの交流の場となっている。山梨の男性の場合、飲酒量は全国平均に比べて多いが、生活面で多少問題があっても、地域と強い結びつきを保てていることが長い健康寿命につながっていると考えられる」

 山梨は自然に恵まれ、水やぶどうや桃などの果実も豊富だ。これに加えて「海への憧れからマグロの消費量も多い。野菜の摂取量も多く、山梨県民はさまざまな食材をとっている」と小田切氏は指摘する。

 また、山梨はもともと高齢者でも農業を中心に就業率が高い県だといい、「年を取っても役割意識を持てていることも大きい」(同氏)。他県では形骸化しがちな自治会活動にも積極的に参加しているという。

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