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【BOOK】男性目線で書かれた評伝では短命に同情集まるが…モンローは前向きに堂々と生きていた「マリリン・モンロー魅せる女の言葉」 高野てるみさん  (3/3ページ)

 --まさにセルフプロモーションのうまさです

 「モンローウォークがそうですし、しかも美容術、ファッションの心得を後進に惜し気もなく伝授する潔さがあった。元夫アーサー・ミラーをして“ストリート・ファイターのようだ”“彼女こそ女の中の女、世界一の女”と言わしめます」

 --人気に比し出演料は低かったとか。が、20世紀のシンボルになった

 「他の大女優もできなかったことです。それに“本物の女優になりたいのよ。お金や名声はどうでもいいの”の言葉を遺しています。彼女にとっては出演料より大事なものがあったのでしょう」

 ■内容 各章にキーワードがちりばめられている。第1章は「ブロンド(金髪)」。好かれるために、光の加減で輝きが増すブロンドに染めた。確かにブルネットのモンローは考えられない。第2章は「ファム・ファタル」。「運命を左右するほどの魔力を持つ女」の意味。その魔法に世界中の男がかけられた。第3章「スピリット」は「根性」。“私は、誰かの二番手なんかになりたくない”。第4章は「ラブ」。仕事の成功、名声は何をもたらしたか? 価値あるのは「愛」でしかない。1962年の死は睡眠薬の過剰摂取だった。

 ■高野てるみ(たかの・てるみ) 1948年、東京都生まれ。シネマ・エッセイスト、巴里映画代表取締役。美大卒業後、「anan」を始め、現マガジンハウスの諸雑誌に執筆。企画制作会社「TPO」を、87年には映画配給の巴里映画を設立。『サム・サフィ』では日仏合作のプロデューサーに。東京・上目黒の自社ビル1Fで、巴里映画サロンGARAGEを主宰、異業種交流会やイベント・セミナーを開催中。文京学院大非常勤講師でもある。著書に『ココ・シャネル 女を磨く言葉』『ブリジット・バルドー 女を極める60の言葉』(ともにPHP文庫)などがある。

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