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【どこまで分かる その検査】治療遅れると難聴残る恐れ…専門医の「聴力検査」で早期発見を (1/2ページ)

 耳の聞こえが悪い症状(難聴)があったとき、耳鼻咽喉科で行う「聴力検査」。一般的に「標準純音聴力検査」のことをいう。雑音の遮断された防音室に入り、オージオメーターという機器を使って7つの周波数(125~8000ヘルツの間)の音を聴き、どれくらい小さい音まで聞き取れるか調べる検査だ。

 耳鼻咽喉科「日本橋大河原クリニック」(東京)の大河原大次院長が説明する。

 「標準純音聴力検査では、『気導聴力』と『骨導聴力』の2つの機能を調べます。気道聴力検査はヘッドホンをつけて行い、骨導聴力検査は耳の後ろの骨にバイブレーターを当てて行います。それぞれ音が聞こえている間は手元のボタンを押し、聞こえないときはボタンを放してもらいます」

 音は、「外耳道」→「鼓膜」→「中耳」→「内耳」→「聴神経」→「脳」へと伝わり聞こえる。気導聴力検査は外耳道から中耳までのルートの聴力を調べる検査で、骨導聴力検査は内耳から脳までのルートの聴力を調べる検査になる。この2つの検査をすることで、難聴の原因がどの辺にあるかが分かるのだ。

 「気導聴力も骨導聴力も、音の大きさが20デシベル以上でないと聞こえない場合は難聴と診断されます。気導聴力の難聴は、外耳道から中耳の間に障害がある『伝音難聴』。骨導聴力の難聴は、内耳以降に障害がある『感音難聴』が疑われます。伝音難聴と感音難聴が合併していると『混合性難聴』といいます」

 伝音難聴は、耳アカが詰まった状態や中耳炎、鼓膜の損傷などが原因になることが多い。感音難聴は主に、突発性難聴、メニエール病、老人性難聴、音響外傷などの疾患によって起こるという。

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