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【栗原毅 サプリで認知症予防&健康長寿】「病気を未然に防ぐ」予防医療時代の到来

 4月1日から医療・介護・福祉を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。

 わが国は世界のどの国も経験したことのない超高齢社会となり、1961年から施行されている「国民皆保険制度」も崩壊寸前です。公的医療保険の診療報酬改定は2年ごと、介護報酬の改定は3年ごとに行われています。今年は、この2つの改定が重なる6年に1度の年です。団塊世代が75歳以上になる2025年に向け、すべての国民が適切な医療・介護サービスを受けられるようにするのが目的です。

 実際は、特に高齢者の医療・介護費負担が増えそうです。医療・介護は転換期を迎えざるを得ないのですが、厚生労働省は、2025年の大介護時代に向けて、住み慣れた地域で老後を送れる体制づくり(地域包括ケアシステム)を推進しています。聞こえはいいのですが、実際は国民一人一人に対する負担は大きくなります。

 在宅医療・在宅介護は、基本は家族の手を借りる医療・介護です。「介護の社会化」を目指して作られた介護保険制度でしたが、家族介護を柱とする在宅介護に戻ってしまいそうです。ある程度資金がないと介護保険料を負担していても利用しにくく、家族介護になってしまいます。

 国の描いているようにうまくいくのか、はなはだ不安になります。一人一人、これからの医療・介護のあり方を真剣に考えておかなければなりません。

 われわれは、どうしたらいいのでしょうか。答えは簡単です。病気にならなければいいのです。「病気になってから治療する」という受け身の医療が続いてきましたが、ついに「病気を未然に防ぐ」時代になったのです。予防医療時代の到来です。

 特に認知症対策は待ったなしです。生活習慣病と認知症の深い関係が一段とはっきりしてきました。糖尿病や高血圧、また歯周病も関連します。生活習慣病の改善は認知症予防の近道と私は考えています。今、「真剣に健康長寿をめざす努力」をしてみましょう。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。前慶応大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。

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