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【板倉あつし 菜湯紀】川端康成『雪国』執筆の旅館 新潟県湯沢町・湯沢温泉「高半」の「卵の湯」と雪国A級グルメ

★新潟県湯沢町 湯沢温泉「高半」の「卵の湯」と雪国A級グルメ

 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。ノーベル賞作家・川端康成の「雪国」は、旅館で昭和9年の晩秋から昭和12年にかけて書かれた。館内には川端康成文学館や執筆した「かすみの間」も保存されている。

 文豪が愛した湯の泉質は単純硫黄泉、源泉温度は44.3度、PH9.6。加水加温循環ろ過消毒のない正真正銘の源泉かけ流しの上、毎日換水清掃だから100点満点。わずかな硫黄臭と、お湯の中でとき卵を入れたような湯花が咲くことから「菊の香りや湧き出る水も不老不死」と詠われ、「卵の湯」と名付けられた。柔らかく、包容力をも感じる極上の湯ごこちだから連泊客も多い。

 食事は雪国A級グルメ登録旅館ならではの地域食材を使用。化学調味料を一切使わず、丁寧にだしを引いたぜんまいとニシン、湯葉、タケノコの煮物は滋味深く、佐渡産のエゴねり(海藻を煮溶かして固めた寒天のような料理)は素朴な磯の香が口の中に広がる郷土の逸品だ。(一社)プレスマンユニオン理事/温泉ソムリエ・板倉あつし

 ■湯沢温泉 雪国の宿「高半」 新潟県湯沢町湯沢923。(電)025・784・3333。平日2人1室1泊2食付き1万3500円から。詳細は#雪国観光圏たのしー、WEBで。

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