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【どこまで分かる その検査】AGE検査 5~6分で「糖化年齢」「健康寿命」が判明、生活改善の目安に

 長年かけて体内に蓄積する「AGE(終末糖化産物)」という老化促進物質をご存じだろうか。皮膚や血管、骨、各臓器など全身にたまり、老化現象を引き起こし、ありとあらゆる病気の原因になる。その蓄積量を測る「AGE検査」を実施している「赤坂AAクリニック」(東京)の森吉臣院長が説明する。

 「AGEは、人の身体を構成するタンパク質や脂質とブドウ糖が結合して劣化する『糖化反応』によってできます。AGEによって組織が変性されると柔軟性が失われもろくなります。皮膚であればシワ、肌荒れ、たるみなどの原因になり、血管であれば動脈硬化を起こします。AGE検査によって、どれくらい体内糖化度が進んでいるか分かるのです」

 AGEを増やす原因は、体内でブドウ糖を余らせてしまう炭水化物や糖質の過剰摂取。それとAGEを多く含む食品の取り過ぎだ。トーストやホットケーキなどの「コゲ色」がまさにAGEで、同じ食材でも調理法によってAGE量が異なり、揚げ物に最も多く含まれる。活性酸素で体が酸化することを「体がサビる」と呼ぶが、体が糖化してAGEができることは「体がコゲる」と呼ばれている。

 検査は簡単。イスに座った状態で、服の袖を肘上までまくり上げ、腕を検査器に乗せるだけ。検査器の1カ所に穴が開いていて、そこから光が発せられ皮膚・皮下のコラーゲンや血管壁に蓄積しているAGEを検出し、その積分データでAGE量を算出する仕組みだ。

 測定は腕の位置を少しずらして3回行い、その平均値のデータを取る。1回の測定にかかる時間は1~2分なので、痛みもかゆみもなく、5~6分もあれば終了する。結果はその場でプリントアウトしてくれて、医療スタッフが受検者から生活習慣を聞いて改善ポイントを指導してくれる。

 「測定結果は、健康な人の年齢ごとの平均値がグラフで表示され、『危険リスク』『リスク上昇』『注意』『健康』と各ゾーンが色分けされています。それで分かるのは現在の『糖化年齢』と、いまの生活習慣を続けた場合、何歳で危険リスクゾーンに到達するかの『健康寿命』です。いまのご自身の体内糖化度、将来のリスクが分かれば、生活改善や運動習慣の開始の動機づけに役立ちます」

 そこで50歳の筆者が実際に検査を受けてみた。すると現在の糖化年齢は70歳に相当。健康な人の平均値での健康寿命は90歳だが、筆者がいまの生活習慣を続けていると65歳で危険リスクゾーンに到達する結果が出た。(新井貴)

 【検査費用は?】 自由診療で医療機関によって異なる。同院では初診料が3000円(税抜)で、検査料が5000円(同)。ただし、毎月10日は「糖化検査の日」として、検査料が3000円(同)になる。

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