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【おやじ酒場】絶品の串に昭和な夜は更けてゆく 「シマ」JR京浜東北線、東京メトロ南北線・王子駅 (1/2ページ)

★もつ焼 焼きとり「シマ」JR京浜東北線、東京メトロ南北線・王子駅 

 東京の北の拠点は王子。花見の名所・飛鳥山公園のにぎわいに背を向け駅の北側を散策。大きな国立印刷局の工場を通り過ぎると、漫画「三丁目の夕日」をほうふつさせる街並みに出くわした。昭和にタイムスリップした商店街でポツンと1軒、もつ焼きの名店に巡りあった。

 JR王子駅北口からブラブラ。溝田橋交差点の大きな歩道橋を渡り、路地に入ると昭和30年代から時間が止まったような「豊島いなり通り商店会」が。その南側に飲食店長屋。「シマ」と書かれた提灯を心ウキウキ暖簾(のれん)をくぐる。正面に4人が腰かけられるテーブルが3卓。8席あるカウンターの止まり木に着き、ホッピー(350円)でキューッとノドを潤し、お通しの新香と味噌ベースの「煮込み」(270円)をいただきましょう。

 店主の大嶋悦美(よしみ)さんは以前、上野にあったもつ焼きの総本山「カミヤ」本店の勧めで王子駅前に「カミヤ」を開店。「三十数年前に脱サラ。今の場所に移って独立したのは25年くらい前かなぁ」。女将(おかみ)の加代子さんと夫婦で切り盛りしている。

 レトロな雰囲気の店中でテレビだけが近代的だが、大相撲中継が「ハッケヨイ」。昭和酒場の夕暮れ時だ。壁に掛かった短冊には、レバ、ハツ、タンなど、モツ焼や焼き鳥などのメニューがズラズラと。1串80円で1皿5本がお約束。塩焼きの盛り合わせをいただく。外せないのが「ミンチ」(1本100円)。棒状のつくねの中にミンチされた豚のナンコツがコリコリ、食感が楽しい。

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