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【安達純子 血圧を下げる新常識】「隠れ糖尿病」一気に血圧を下げると圧受容器の負担に (1/2ページ)

★隠れ糖尿病編

 生活習慣病の高血圧では、2型糖尿病を合併している人もいるだろう。中には、健診の空腹時血糖値は正常域でも、食後血糖値が異常に上がる「隠れ糖尿病」の人もいる。こういった人が、高血圧を正常に戻そうとして、減塩などの食生活を見直しても、血圧コントロールが難しいことがある。

 「高血圧の人は、心臓の大動脈などの『圧受容器』の機能が低下して、血圧のコントロールが難しくなります。一方、食後の異常な高血糖の人も、圧受容器の機能が落ちるのです」と話すのは、東京慈恵会医科大学附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也准教授。生活習慣病と圧受容器、心血管病の作用機序(メカニズム)の研究を行っている。

 一般的に、高血圧と2型糖尿病が合併していると、心筋梗塞や脳卒中のリスクは上がることが知られている。それに関わるのは、動脈硬化の進んだ血管と血圧変動だ。高血圧の人は、圧受容器の機能が低下するため、血圧の短期変動が起こりやすく、動脈硬化の進んだ血管に血栓が生じたり、破れるといったリスクにつながる。この圧受容器の機能を2型糖尿病も低下させてしまうのだ。

 「2型糖尿病はもともと動脈硬化を促進させますが、血圧のコントロールにも悪影響を与えます。高血圧を“1”、2型糖尿病も“1”として、足した数を心血管イベントとすると、1+1が4にも5にもなるイメージです」

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