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【BOOK】今でも続く衝撃的なアルビノ狩り 初瀬礼さん「呪術」 “二足のワラジ”での3作目は異色追跡劇 (3/3ページ)

 --テレビマンとして小説世界とのバランスは

 「制作現場にいたときはノンフィクションの世界で生きてきたので、小説のフィクションとは分けて考えられます」

 --今後の抱負と読者へのメッセージを

 「いろんな媒体で書きたいですね。いくつかアイデアもあり取材も進めてます。私の作品は一種の冒険小説だと思っているので、最近ちょっと小説から離れていて、小説に目新しさを求めている方にオススメしたいです。新ジャンルへの挑戦はいつも意識していますので」

 ■あらすじ 後藤麻衣はロンドンに拠点を置くツアコン会社のコーディネーター。東大医学部卒のIT企業家の浅田太一からの依頼でモロッコの要塞集落を案内するはずが、浅田とともに銃撃戦に巻き込まれ、危険を冒しながらタンザニアに逃れる。その途中、日本人を母に持つアルビノの少女・ケイコを救出する。

 ケイコはアルビノ狩りに協力する叔父に父を殺され、母とアルビノ保護施設に逃れた。しかし、アルビノを狙う呪術師マギオカの一味に襲われ命からがら1人だけ逃走し路上で気を失っていたのだった。麻衣はケイコを守ることを決意。安全のためにロンドン経由で日本に帰国するが、しかし日本も安全ではなかった。マギオカが密かに来日。2人は不穏な情報を得た警視庁公安部の窓際族の園部や浅田の協力で立ち向かうが…。衝撃の結末までぐいぐいと読ませるサスペンス。

 ■初瀬礼(はつせ・れい) 作家。1966年、長野県安曇野市生まれ。51歳。初瀬礼は筆名。初瀬は日露戦争時代の戦艦名に由来する。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。91年フジテレビ入社後報道部門に約20年勤務。国内では警視庁、厚労省、文部省(当時)などを担当。モスクワ、アフガニスタンなど世界各地の特派員として報道の最前線を歩んだ。朝の情報番組のプロデューサーを歴任後、現在管理部門の1セクションの長を務める。2013年『血讐』で第1回日本エンタメ小説大賞優秀賞を受賞し作家デビュー。同作はリンダブックスから出版。他に『シスト』(新潮社)がある。

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