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【どこまで分かる その検査】「嗅覚検査」ってどんな検査? 2種類の調べ方で伝導性か神経性か鑑別 (1/2ページ)

 スギ花粉の飛散で鼻の調子が悪い人が多いと思うが、花粉症シーズンが過ぎてもニオイの感じ方がおかしいと思ったら「嗅覚検査」を受けた方がいい。何らかの原因で嗅覚障害を起こしている可能性があるからだ。どんな検査なのか、東京大学医学部附属病院・耳鼻咽喉科の菊田周医師が説明する。

 「嗅覚障害の原因で多いのは、慢性副鼻腔炎(蓄のう症)やかぜを引いた後に起こる嗅覚障害。健康保険で受けられる検査は2種類あり、組み合わせることで『伝導性障害』と『神経性障害』の鑑別ができ、障害の程度や治療による治りやすさなども分かります」

 ニオイを感じる鼻のセンサー(嗅粘膜)は鼻腔の天井部分にあり、そこに空気中のニオイ物質が付着すると嗅神経を通じて脳に伝達される。伝導性障害は、鼻腔にポリープや粘膜肥厚などがあって、鼻穴から入ったニオイ物質が嗅粘膜に到達できないことが原因。神経性障害は、嗅粘膜にある嗅神経自体が障害されていることが原因だ。

 2種類ある検査の1つは、「基準嗅覚検査(T&Tテスト)」。5種類の液体嗅素(ニオイ成分)をろ紙につけ、そのニオイをかいで検査する。

 「各嗅素は7~8段階の濃度があり、最も薄い濃度からかいでもらい、初めてニオイを感じた濃度(検知閾値)と、どんなニオイか分かった濃度(認知閾値)を測定します。そして検知閾値と認知閾値の平均値を計算して、嗅覚障害の程度を分類します」

 分類は「正常」「軽度減退」「中等度減退」「高度減退」「脱失」の5段階。5種類すべてやって所要時間15~20分だ。

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