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【安達純子 健康寿命UP術】腸力取り戻す“地中海式和食” 腸内環境の悪化は糖尿病などさまざまなリスク (1/2ページ)

 健康寿命を縮める要介護度の主な原因では、1位が認知症、2位が脳卒中。いずれも生活習慣病と関連が深い。近年、疫学調査などで2型糖尿病の人は、認知症の発症リスクが高いことが明らかにされた。脳卒中も、生活習慣病で動脈硬化が進むと発症しやすい。それに関係しているのが腸の働きだ。

 「2型糖尿病の人は、腸内で善玉菌が少なく悪玉菌が多く、血液中で引き起こされている炎症が、腸内細菌が関わると示唆されている研究報告もあります。腸の機能の衰えは、健康寿命を縮める要因になりうるのです」

 こう話すのは、『寿命の9割は腸で決まる』(幻冬舎)の著書、松生クリニック(東京都立川市)の松生恒夫院長。延べ4万人以上の大腸内視鏡検査を行い、腸の健康についても啓蒙している。

 「腸は、消化・吸収や排泄以外にも、免疫機能や脳との連携などに関わっています。腸内環境が悪化すると、アレルギーの病気、糖尿病、潰瘍性大腸炎、動脈硬化の促進、大腸がんなど、さまざまな病気のリスクを高めるのです」

 松生院長によれば、腸内環境は、食事、腸管機能、腸内細菌(腸内フローラ)の3つの要素で変化する。腸のぜん動運動などの機能は、加齢に伴い衰えるといわれるが、野菜不足で肉類の多い食事などによっても拍車がかかる。腸内細菌の善玉菌も減り、排泄力の低下で老廃物を腸にとどめてしまうことで、さらに腸内環境を悪化させるのだ。

 「便がたまった状態を解消するためには、機能が弱った大腸をリセットして、腸本来の力を取り戻す食材を食べることが重要になる。特に便意喪失のときは、内臓感覚が低下しているため、重症な人は専門医に相談してください」

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