記事詳細

【人とペットの赤い糸】病気の子供たちに寄り添う「ファシリティドッグ」 家族にも笑顔と癒しをもたらしてくれる存在 (1/2ページ)

 「ファシリティドッグと一緒なら採血頑張る」「ファシリティドッグに会いたいから入院しても良い」という子供が多くいる。子供の病気の世話で疲弊している家族にとっても、子供の笑顔や元気が出る様子を見て、家族にも笑顔と癒しをもたらしてくれるファシリティドッグの存在は大きい。

 ファシリティドッグによる動物介在療法は2000年頃に欧米が初めて導入したとされ、日本では2010年、静岡県立こども病院に導入されたのが初めてである。ファシリティドッグのハンドラー(飼育士兼指導者)は、動物介在療法に直接携わるので、日本の病院に限っては看護師や臨床心理士として5年以上の臨床経験が必要とされている。

 ファシリティドッグは、小児がんや重い病気、また、強いストレスを抱えた人々のために、心の支えになるように訓練された犬のことである。ファシリティは英語で施設、機関などと訳されるが、ファシリティドッグはその名の通り、基本的に1カ所の施設に常勤している。

 例えば、病院で重篤な病気と闘う子供たちやその家族の心の支え、裁判所での被害者のケア、障害者の教育現場でのメンタルなサポートなどを行っている。

 ファシリティドッグの主な仕事は、入院中の子供たちのベッドを回ったり、入院生活の援助、リハビリや注射・採血・手術室までの同行など、子供たちの不安を軽減し、治療の手助けをしている。

 健康な子供たちが外で野球、サッカーなど思いっきり走り回り、ワクワクする時間が多いのに比べて、小児がんや重篤な病気の子供たちにとって楽しむことができる時間は限られている。そんな子供たちに前向きな変化をもたらしてくれているのが、ファシリティドッグだ。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース