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【BOOK】死ぬまで「沢崎」を書き続けるだけ、デビュー30年の原りょうさん 年を重ねる「面白さ」感じた14年間 (1/3ページ)

★原りょうさん『それまでの明日』早川書房(1800円+税)

 寡作のハードボイルド作家。1988年のデビューで、私立探偵沢崎シリーズを世に送って以来、ようやくシリーズ5作目の長編を上梓した。なんと14年ぶりの新作。“長き眠り”に決別し、そして“甦った”作者に心境を聞いた。 文・竹縄昌 写真・飯田英男

 --14年ぶりですね

 「実は14年前には書き始めていました。『愚か者死すべし』を書き終えた段階でいくつかヒントがありましたので。『愚か者死すべし』を出すまで9年空きましたが、そのときは2、3年のブランクを含んでいます。しかし、本作はずっと書き続けていたという感じです」

 --執筆のペースは

 「ゆっくりでしたが書いていました。最初は今の編集担当の前任者に、こんな話をと話し、今作の第3章にあたる話から書き始めて第7章まで相談しながら書きました。ところがその担当者が4年目に亡くなり、今の担当に引き継がれたわけです。順調に書いていたんですが、やっぱり年齢的な問題もあるのか、スローモーになりますね」

 --寄る年波、と

 「いえ、スローモーというのはありますけど、それで困るかと言うとそういうことじゃなく、スローモーになって、ちょっと違うニュアンスで書けるかなと思い始めて、小説に対する考え方が変わってきましたね」

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