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【阿部亮のつぶやき世界一周】空と宇宙の境界はどこ? 空の範囲は高度100キロ以下といわれているが…

 本屋で見つけた某通信会社の入社試験の問題に「空と宇宙の境界はどこか? 以下から選びその理由を述べよ。(1)100キロ、(2)500キロ、(3)1万キロ」というのがあって、分からないので調べてみた。

 晴れた日の昼間に空を見上げると見慣れた空色に見えるのは、太陽光が地球の大気の分子(窒素78%、酸素21%)に当たって散乱されるためだ。高度10キロを飛んでいる飛行機から空を見上げると、明らかに地上から見るのとは違うあい色。さらに上空30キロから見上げると、昼間でも星が見えるらしい。

 どうしてそう見えるかというと、高度の上昇に伴って大気が薄くなり、太陽光の散乱が減衰、真空では直接光しか存在しなくなるから。ちなみに月の大気は、地球の100兆分の1以下で、ほぼ真空。なので地表から宇宙が見える。つまり空とは、その星を取り巻く大気の範囲で、その範囲は星の質量・半径・万有引力≒重力で求められる「脱出速度」で決まる。

 重力は距離の2乗に反比例するため、高度が上がり過ぎると大気は星に留まらずに、宇宙空間に散逸する。地球は高度1万キロまでは辛うじて大気を留めていて、それ以下で徐々に大気が濃くなり、500キロ以下を一応大気圏と呼ぶ。

 また地表から15キロ前後が対流圏で、最も身近な気象現象が起こる範囲。それより上は大気が薄くて雲ができない。一般的には、空の範囲は高度100キロ以下といわれているが、それはキリがイイからで根拠がない。

 結果的に問題の答えははどれでも可。ただ理由の記述が難しいかも?

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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