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【高血圧ギモン解決】乱れた生活習慣…血糖値が高めの状態を放置すると? 脳・心血管病リスクも (1/2ページ)

★東京都健康長寿医療センター顧問・桑島巖医師

 Q.血糖値が高めの状態を放置すると?

 A.過剰なインスリン分泌で血圧上昇、脳・心血管病リスクも

 年を重ねると健診数値は高くなりがちだ。食生活の乱れで空腹時血糖が126mg/dl以上になると、2型糖尿病の疑いが強いが、110mg/dl以上は「境界型」といわれている。この少し高めの血糖値を放置すると、2型糖尿病につながるのはもとより、高血圧の道へとつながっていくという。

 ではなぜ、乱れた生活習慣による血糖値高めを放置すると、血圧も上昇するのか。

 「生活習慣で血糖値が高い場合は、血糖値をコントロールするインスリンというホルモンが過剰に分泌されます。インスリンには交感神経を刺激する作用などがあるため、インスリンが過剰の状態では血圧も上昇しやすくなるのです」

 こう話すのは、東京都健康長寿医療センター顧問の桑島巖医師。『血圧が下がる本』(同文書院)などの著者で、長年、高血圧の診断と治療に尽力してきた。

 ご飯などを食べると体内で分解・吸収された糖質により血糖値は上がる。これを正常値に戻すのが、膵臓から分泌されるインスリンだ。

 インスリンが分泌されることで、細胞が糖質を取り込んで血糖値は下がる。ところが、食生活が乱れていると、インスリンが分泌されても血糖値は下がりにくくなる。これを「インスリン抵抗性」という。血糖値を下げようとして、さらにインスリンの分泌量が増え、結果として交感神経が刺激され続けて、高血圧に結びつくのだ。

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