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【マンガ探偵局がゆく】発掘!小松左京さんもマンガを描いていた ペンネームはモリ・ミノル (1/2ページ)

★ミッション(31)発掘!小松左京さんもマンガを描いていた

 マンガ家になるのは簡単なことではない。ところが、思わぬ人が実は過去にマンガを描いていた、という例は多い。今回の調査もそれに関したもの。

 「近頃、SF作家の小松左京さんの小説にハマってしまいました。日本にもこんなにスケールの大きなSFを書く人がいたのか、と驚きながら、片っ端から読んでいます。ところで、小松さんが若い時にマンガ家だったという話を聞きました。本当なんですか。もし本当なら、どんな作品がありますか」(24歳・理科系大学院生)

 もちろん、本当だ。

 小松左京は手塚治虫のマンガを読んでストーリーマンガに目覚め、旧制高校時代からマンガを描き始めた。京都大学在学中には、仲間の高橋和巳(『邪宗門』などの作家)たちとつくった文芸同人雑誌の印刷代を稼ぐために、大阪の出版社・不二書房に原稿を売り込んで採用された。原稿料は3500円。平均的な家庭の5カ月分の生活費に匹敵する金額だった。

 ペンネームはモリ・ミノル。モリは小学校時代の初恋の人の名前から。ミノルは本名が小松実なので。

 昭和25(1950)年に出た『ぼくらの地球』は新聞でも紹介されて話題になった。また、『大地底海』は地球の地殻構造や生命の進化と遺伝子の役割などを扱った本格SFで、子供の頃にこの作品を読んだという松本零士は、小松の代表作『日本沈没』のアイデアの先取り、と語っている。

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