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【人とペットの赤い糸】1371頭が活躍、人々の安全を守る警察犬 (1/2ページ)

 警察犬は1896年にドイツで初めて活動を開始し、ヨーロッパを中心に普及、現在では世界のほとんどの国で活躍している。

 日本に警察犬が紹介されたのは、1912年にイギリスからラブラドルレトリバーとコリーを受け入れたことに始まり、昨年末現在で1371頭の警察犬が活躍している。

 犬は一人一人の体臭の元となる酢酸の臭いを嗅ぎ分ける能力があり、人と比べて約1億倍嗅覚が優れていることから、警察犬は、主に次のような活動に従事している。

 (1)捜索活動

 徘徊(はいかい)の高齢者、迷子の子供、行方不明者、遭難者や遺留品の臭いからの捜索。最近は、高齢化率も27・7%となり、軽度の認知症を含めると現在約800万人の認知症患者がいると推測されている。2025年には1200万人と予測され、警察犬の活動機会も増えそうだ。

 (2)臭気(しゅうき)選別活動

 遺留品の臭いと容疑者の臭いを選別する業務。犯人の臭いを特定し、警察官が容疑者を逮捕する手助けを行う。

 (3)パトロール活動

 主にパトロール、監視、護送などの仕事。警察官とともに行動し、時には警察官・トレーナーの指示に従って犯人を取り押さえるため、俊敏な身のこなしや牙で、勇猛果敢に戦う大型犬もいる。

 以前は警察犬というとジャーマン・シェパード、ドーベルマン、エアデール・テリア、コリー、ボクサー、ラブラドルレトリバー、ゴールデン・レトリバーの7犬種だったが、現在では、小型犬のトイプードル、ロングコートチワワ、ミニチュア・シュナウザー、柴犬などの犬種も活躍している。

 警察犬の所属について大別すると、各警察に所属し、訓練される「直轄警察犬」と民間の訓練所で訓練されている「嘱託警察犬」に分けられる。昨年末現在、直轄警察犬が157頭、嘱託警察犬が1214頭だ。

 直轄警察犬の訓練は各都道府県の警察が行う。トレーナーになるには、まず警察官採用試験に合格しなければならないが、必ずしも警察犬のトレーナーに配属されるという保証はない。訓練は約18カ月間行われ、「上級検定」に合格した犬が警察犬として活動できる。

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