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【超かんたん!図解で認知症予防】社会交流が脳の抵抗力高める 孤独は脳萎縮、「やる気ホルモン」の分泌減退 (1/2ページ)

★総括編(3)

 --現役世代が認知症予防のうえで知っておくべきポイントとは?

 朝田隆・メモリークリニックお茶の水院長 2013年7月14日の『天声人語』(朝日新聞)に次のような記述がありました。「多湖輝(たご・あきら)さんのボケないための頭の使い方は“キョウヨウ”と“キョウイク”なのだという。教養と教育かと思いきや、さにあらず。“今日、用がある”と“今日、行くところがある”の2つである」

 これは大ベストセラー『頭の体操』で知られ、16年に90歳で逝去した心理学者・多湖さんが著書『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』の中で「ボケないための頭の使い方」について言及した部分です。「毎日用事があって、行くべきところがある」というのは認知症予防上とても大事なポイントです。

 --定年退職後の男性にとって切実な問題です。

 朝田 人間は社会的動物といわれるだけに、孤独は健康に悪影響を及ぼします。孤独がうつや認知症のリスクを高めることも最近の研究から分かっています。年をとっても社会と交流して脳が活性化している人は、脳の抵抗力(予備力)が高く、加齢によって脳力が低下しても予備力でそれに打ち勝っています。

 予備力を高めるには人と人との交流が大事です。早くから地域に根を張っている女性と違い、会社人間の男性には退職後に社会との交流がぷっつり途絶えてしまう人が少なくありません。だからこそ、「キョウヨウ・キョウイク」の意識が大切。今から社会交流の場と機会を作り始めることをおすすめします。