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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】和の隠し味が世界で脚光「常陸野ネストビール」 成功の理由は世界レベルの高い醸造技術 (1/2ページ)

★茨城県木内酒造(下)

 日本酒の「菊盛」は知らなくても、クラフトビールの「常陸野ネストビール」は知っているという人も多いだろう。つくっているのはどちらも創業195年の酒蔵、木内酒造(茨城県那珂市)だが、現在は8対2でビールの生産量の方が多い。

 木内酒造がクラフトビールをつくりはじめたのは1996年。地ビール解禁の法改正を受けて、全国で5番目に醸造免許を取得した。そのビールが次々と世界的なコンテストで入賞すると、一躍世界から注目され、輸出の引き合いが来るようになったという。

 はじめはビアスタイルに忠実なオーソドックスなビールをつくっていたのだが、輸出が拡大するにつれて日本のオリジナリティーを前面に出したビールをつくるようになった。

 清酒酵母と米麹を使った「セゾン・ドゥ・ジャポン」は、甘みと酸味が独特で、ほんのり香る柚子がアクセント。「だいだいエール」は、地元産の福来みかんにオレンジ風味のアロマホップを合わせ、はじけるような柑橘感! 「塩梅エール」は茨城県の特産である梅を使い、茨城沿岸の藻塩で粋に味を引き締めた。