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「減酒外来」に行ってみたら…アルコール量1日100グラムから1カ月500グラム前後にまで減少 (1/2ページ)

 酒の飲み過ぎは毒。知ってはいるが適量が分からず、「しまった」と思う場面も増えてきた-。そんな記者(44)が、国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)に国内で初めて昨年開設された「減酒外来」に半年間通い、自分の飲酒行動に向き合った。

 もともと酒は強くないが飲む機会は多く、40歳前後から酒量が増えた。仕事帰りの電車で500ミリリットル入りの缶ビールを空け、駅前のコンビニで追加購入も。夕食後はウイスキーを何杯か。合計アルコール量は100グラム近い。これをほぼ毎日繰り返していた。

 夕方になると飲みたくなる。小学生の息子をナイターに連れて行ったが、球場で飲み過ぎてその後の記憶がない。「ブラックアウト」と呼ばれる危険な症状だ。

 さすがに不安になったのが昨年春ごろ。ネットで見つけた問題飲酒判定のテストをやってみたら「依存症疑い」をぎりぎり下回る「危険な飲酒群」。大ショック。自分の飲酒が危険な領域にあると初めて自覚した。

 そんな時、取材した医学関係の学会でアルコール依存症に対する減酒治療が話題になっていた。

 依存症の治療は断酒が基本だが「それだけで十分か」「依存症予備軍の人たちに、いかに早めに治療を受けてもらうか」。議論の内容が人ごととは思えず、同年7月、久里浜医療センターの減酒外来を取材で訪ねた。