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【高血圧ギモン解決】高血圧の状態を放置すると腎臓が悪くなるってホント? (1/2ページ)

★東京医科大学病院腎臓内科学分野・菅野義彦主任教授

 Q.高血圧の状態を放置すると腎臓が悪くなるってホント?

 A.本当です。高血圧は腎機能を低下させ、腎機能低下は高血圧を後押しする悪循環に陥ります

 一般的に高血圧症と診断されると、血管のダメージで脳卒中や心筋梗塞のリスクが高いといわれるが、さらに高血圧を放置すると腎臓の機能が落ちることもある。どうして高血圧で腎臓が悪くなるのか。

 「血圧が高いと血管への圧力が強くなり、この状態が続くことで血管にダメージを与えます。腎臓の血液を濾過(ろか)する糸球体という器官は、細い血管がコイルのようになった、いわば、毛細血管のかたまりのようなものなので、高血圧による悪影響を受けやすいのです」

 こう説明するのは東京医科大学病院腎臓内科学分野の菅野(かんの)義彦主任教授。高血圧と腎臓病の診断・治療、人工腎臓などの最先端の研究を長年行っている。

 こぶし大の腎臓では、体内の水分を集めて糸球体で濾過して、糸球体につながる尿細管という細い管で体に必要な成分を再吸収している。糸球体の大きさは0・1~0・2ミリほどで、この中にぎっしりと細い血管が詰まっているため、高血圧状態が続くとダメージを受けやすいのだ。

 「糸球体の毛細血管の一部で目詰まりを起こすと、周囲の毛細血管へも目詰まりが波及し、糸球体そのものの機能が落ちます。糸球体は片方の腎臓に約100万個あるため、1つの糸球体の機能が落ちても、自覚症状はありません。しかし、この状態が続くと腎臓の機能低下に拍車がかかるのです」

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