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【飯田達哉 酔いどれ師匠の酒場探訪】日本ワイン専門の立ち飲みバー「Calvet」(東京・三鷹) (1/2ページ)

★「Calvet」(東京・三鷹)

 JR中央線三鷹駅南口の商店街を歩いて5分ほど。三鷹産業プラザ東を越えて次の信号を右折。狭めの路地だがここには蕎麦の『きびや』、餃子の『ハルピン』など名店が多い。右側にワインの樽が鎮座している店が。緑の日よけにはしゃれた書体で『Calvet(カルヴェ)』と書かれている。

 樽の前には「日本ワイン専門 立ち呑み処」の看板。『Calvet』というのはいかにもフランス語のようだが、どんな意味なのだろう? 一人で店を切り盛りしているオーナー店長から名刺をもらった時に謎が解けた。名刺に書かれていたのは「輕部直樹」。そう、「かるべ」さんのお店だったのだ(笑)。

 店は細長くカウンターが続くが、奥にはテーブル席もある。だけどほとんどのお客さんは、立ち飲みして輕部さんとの会話を楽しむ。

 輕部さんは調理師専門学校の学生時代に、フランス・ブザンソンの調理師学校に3カ月留学。帰国後、東京・銀座の高級フランス料理店『マキシム』に就職。15年勤務して最終的にソムリエとして腕を振るい、2009年に店を出した。

 しかしなぜ国産ワインしか出さないと決めたのか? 「こんなご時世だから円は円で回しましょうと。あと国産ワインもレベルが上がって美味しくなってきたから、多くの人に知ってもらえれば」と語る輕部さん。

 まず一杯目はスパークリングを。出してくれたのは「ハギースパーク重畳(ちょうじょう)」。勝沼の大和葡萄酒が甲州種を樽熟成。ほどよい酸味でキリッと辛口、心地良く喉を通りすぎていく。

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