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【BOOK】世界大戦で北海道がソ連に占領されていたら…古川日出男さんが日本人に問う「過去から未来」  (1/3ページ)

★古川日出男さん「ミライミライ」新潮社、2300円+税

 もし、前の大戦で北海道がソ連(当時)に占領されていたら? 北朝鮮と北海道による“連邦”や日本の分断、内戦、そして核武装…。ひとつ違えば起きていたかもしれないコワーい世界。日本人に「過去から未来」を問いかける衝撃作だ。(文・南勇樹 写真・三尾郁恵)

 --現実の世界でも朝鮮半島をめぐって大変革が起ころうとしている

 「(2016年に始まった)雑誌連載中から、アクチュアルだ、リアリティーがあって、小説の方が本当の歴史のような気がする、と言われました。ウソを書くのが小説ですが、僕はあまりそうしたくない。本当のことの『目撃者』と思うようにしたいんです。ここまで実際に朝鮮半島情勢が生々しく前面に出てくるとは思いませんでしたが、だんだんと現実と併走しているような感じになりましたね」

 --実際、ソ連はアメリカに対して、北海道の北半分を要求していた

 「(1945年の)8月16日に(当時の米大統領)トルーマンが拒否しなければ、そうなっていた可能性もあるでしょう。歴史というのは、ちょっとしたことで、どう転ぶか分からないんです」

 --ソ連は、北朝鮮と北海道による「連邦」を画策、日本は対抗してインドと連邦制を敷く

 「インドをもってきたのは、米ソ中といった大国ではない、まったく別の選択肢となり得る“第3の軸”としてです。インドは人口は多いし、核も持っているアジアの国ですから。これも“現実的”です。また、日本人は生まれたときから単一の発想しかない。連邦制によって日本人がどう変わるか、ちょっと揺さぶってみたくてね。ひとつの土地に2つの国が存在し得るんだ、と」

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