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【夏に潜む病気に克つ10カ条】夏冷えの不定愁訴 湯たんぽと「ぬる湯」入浴でエアコン対策 (1/2ページ)

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 屋内の熱中症対策にはエアコンなどの冷房を上手に使うことが大切になるが、温度管理を間違えば夏場特有の体調不良の原因になる。冷房の効きすぎによる「夏冷え」だ。特に、オフィスなど多数の人が利用する場所で長時間仕事をしている人は、自分に合った温度設定にできないので、寒がり(冷え性)の人ほど症状が出やすくなる。

 「冷え」による体の不調に詳しい東京有明医療大学・保健医療学部の川嶋朗教授はこう話す。

 「長年、冷え性に悩まされているような『冷えのプロ』の患者さんにとって、最も嫌いな季節は『夏』だそうです。交通機関やデパートなど、公共の場はどこへ行っても冷房が効いていて、その人工的な寒さが体にこたえるのです」

 熱を作り出す筋肉が少ない女性の方が、男性に比べて冷えに弱い。しかし、冷房を使う夏場は屋外と室内の温度差が激しくなるため、冷え性でない人でも自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスの乱れから体調不良を起こしやすくなる。

 人は暑いときは皮膚表面近くの血管を拡張させたり、汗をかいたりして体の熱を外に逃がそうとする。逆に、寒いときは手足や皮膚表面などの血管を収縮させて体の熱の放散を防ごうとする。どちらの体温調節も交感神経の働きによるものだ。

 「屋外では体を冷やそうと交感神経が優位に働き、冷房の効きすぎた室内でも体を温めようと交感神経が優位に働く。常に交感神経が強く働いていて、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。これが現代の『夏バテ』の原因で、自律神経失調症のような不定愁訴が現れます」

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