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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】元英国首相ウィンストン・チャーチルの生家…イギリス貴族の華麗なる館 豪華絢爛「ブレナム宮殿」 (1/2ページ)

 先日、2018年のアカデミー賞で話題になった映画「ウィンストン・チャーチル」を観賞し、私は小学生の頃に読んだ彼の伝記を読み返してみました。そして感じたことは、イギリスの強さの根本にはチャーチルのような「貴族の存在」があったということです。すなわち、世界最大の再保険引き受け組織であるロイズ保険組合もそうですが、英国貴族は、危機に際しては戦いの先頭に立ち、モラルを支える「ノーブレス・オブリージュ(身分の高い人には果たさねばならない社会的責任と義務がある)」精神を持ち合わせていることです。

 そこで今回は「偉大な英国人」と呼ばれる第2次世界大戦前後の首相「サー・ウィンストン・レナード・スペンサー・チャーチル」の生家でもある、イギリス貴族の館「ブレナム宮殿」をご紹介します。

 このイギリスのバロック建築を代表する宮殿は、1704年、「ブレナムの戦い」でフランス軍を下した将軍、初代マールバラ公爵ジョン・チャーチルに、当時のアン女王が恩賞として贈られたもので、宮殿とはいえマールバラ公爵家の私邸です。

 チャーチルは「人が建物を作り、建物が人を作る」とも言っていますが、この素晴らしい宮殿をめぐると、この建物が彼の人格を形成したのではないかと思います。