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【マンガ探偵局がゆく】京都のほんまもんが伝わるマンガ「酒場ミモザ」 マスターと常連たちが語る味や習慣 (1/2ページ)

★ミッション(37)京都のほんまもんが伝わるマンガ

 京都で祇園祭が始まる。7月1日は町会関係者が集まって打ち合わせをする吉符入(きっぷいり)。2日は山鉾巡行の順番を決めるくじ取り式。10日には前祭(さきまつり)の鉾建て、11日に同じく山建てが始まり、いよいよ古都は祭り気分に包まれる。クライマックスの山鉾巡行は前祭が17日。後祭(あとまつり)が24日。このあとも31日の疫神社夏越祭まで続く。

 と、前フリが長くなったが、今回の依頼は京都に関するものだ。

 「転勤で東京から京都にやってきました。修学旅行以来の土地で右も左もわかりません。京都のことがわかるマンガがあれば、ぜひ教えてください」(50歳・単身赴任)

 京都を舞台にしたマンガは多いことは多い。ただ、平安時代だったり、幕末だったり、ミステリーのコミカライズだったり。依頼人が求めているのは、現代の京都の生活情報だろうから、そういう内容で探すとなかなか難しい。

 今井大輔の『古都こと』は、現代の京都を舞台にしたラブストーリー。男側から見た「ユキチのこと」を秋田書店の『ヤングチャンピオン』に、女側から見た「チヒロのこと」を双葉社の『漫画アクション』に連載して話題になった。阿部洋一の短編集『オニクジョ』は現代の京都にオニが同居するファンタジー。少女が、お盆の期間に閉じ込められた町を解放するスケラッコの『盆の国』も、明記はされていないが京都のどこかが舞台。でも、ちょっと要望からは外れる。

 少し古くなるが、依頼人に喜んでもらえそうなのが、ほうさいともこの『酒場ミモザ』だ。講談社の『アフタヌーン』に連載されたのは1992年から96年(連載当時は、とだともこ名義)。

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