記事詳細

【人気急上昇!よくわかる専門外来】病気になる前に「禁煙外来」 医師、看護師、薬剤師が一体化で厚いサポート (1/2ページ)

 ★(3)神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科部長・萩原恵里医師

 「タバコをやめるくらいなら死んだほうがマシだ」と豪語する人ほど、肺の病気になると怖くなってやめてしまうという。ならば病気になる前にやめたほうが、健康はもちろん、世のため人のためにもなる。

 そこで登場するのが「禁煙外来」だ。

 「健康保険で治療が受けられるようになったこともあり、受診者は増えています」と語るのは、神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科部長で、禁煙外来を担当する萩原恵里医師。具体的にどんな診療が行われるのだろう。

 初診時にまず行われるのが質問票への記入。10の質問への回答をスコア化して、ニコチンへの依存度をチェックする。

 治療法は大きく2通り。薬(チャンピックス)を飲む方法と、ニコチンパッチを使う方法だ。

 「たばこを吸うとニコチンが脳のレセプターと結合してドパミンという快楽物質が放出される。これがタバコをやめられなくなる原因です。チャンピックスを飲むと、薬効成分がレセプターを塞(ふさ)いでしまうので、たばこを吸ってもドパミンが出なくなる。つまり、たばこを吸う意味がなくなるのです」

 一方のニコチンパッチを使う方法は「ニコチン補充療法」とも言われるもので、皮膚からニコチンを体に吸収させていく。たばこではなく、別ルートでニコチンを体内に送り込むので、「ニコチン摂取」という点では喫煙と同じだ。しかし、体内に一定量のニコチンが入るので、「たばこを吸いたい」という衝動は収まっていく。

関連ニュース