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【人気急上昇!よくわかる専門外来】日本で唯一「排尿と排便」に特化した排泄機能外来 原因多岐にわたる「おしっこの悩み」に対応 (1/2ページ)

★(5)獨協医科大学病院・排泄機能センター教授 山西友典医師

 栃木県壬生町にある獨協医科大学病院。ここには日本で唯一「排尿と排便」に特化した診療を行う診療部門がある。その名も「排泄(はいせつ)機能センター」。同センター教授の山西友典医師が、開設の経緯を語る。

 「泌尿器科は診療の対象が広く、前立腺などのがんも診れば排尿障害も診る。しかし、大学病院としてはより高度に専門特化した診療をすべきではないか-との意見が出て、がんなどの治療とは切り離し、排尿と排便を組み合わせた排泄だけの専門センターを7年前に開設しました」

 泌尿器科医の山西医師は、もともと排尿障害を専門としていたことから、同センターの排尿に関する診療を担当し、排便障害は消化器外科の医師が診療に当たる。5人の医師の他に、排泄領域に精通した看護師や技師などでチームを編成し、専門性の高い医療提供体制が構築された。

 「排尿に関する悩みで多いのは、男性なら前立腺肥大症やそれに伴う過活動膀胱、女性なら尿失禁、骨盤臓器脱など。排便のほうでは“がんではない人”の下痢や便秘など。当院の本来の医療圏域は栃木県の県北ですが、当センターについては県内全域、時には県外からの受診もある。ニーズの大きさを感じます」

 遠方から同センターを訪れる患者の多くは、「それまで受けていた治療に納得できていない」というケースが少なくないという。

 「患者の悩みをきちんと理解せずに、薬だけを出されている人は多い。同じ泌尿器科医でも、排尿が専門ではないと、あまり興味を持ってもらえないことがある。そもそも、専門性の高い診断や治療になると、片手間ではできない」

 ひとくちに「おしっこの悩み」といっても、原因は多岐にわたる。前立腺が肥大して起きる頻尿や残尿感はもちろんだが、何らかの原因で神経がダメージを受けたことで排尿機能に影響が出ることもある。

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