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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】新薬と同じ製法の「AG」登場 ジェネリックも選べる時代に

 日本でも新薬の特許が切れたあとに先発医薬品とまったく同じ有効成分からなるジェネリック医薬品が普及しています。ジェネリック医薬品は新薬の特許が切れたあとに、別の製薬会社が開発する効果や安全性が確認されたクスリのことで後発医薬品ともいいます。

 高齢社会が進むにつれて医療費が急速に増加し、2015年の国民総医療費は42兆円に達しています。5兆円が患者さんの負担、20兆円が公的健康保険料で賄われ、16兆円は税金を投入しています。

 新薬の開発には数百億円以上の費用がかかりますが、ジェネリック医薬品は安全性と有効性が確認された有効成分を使用するので、新薬よりはるかに少ない費用で開発できますから価格が安くなります。

 アメリカではジェネリック医薬品の普及率が91%もあります。厚生労働省もジェネリック医薬品を推進しています。しかし、有効成分がまったく同じジェネリック医薬品ですが、原薬、添加物、製法などが異なるために不安に感じる患者さんもいるようです。

 そこで、最近では「オーソライズド・ジェネリック(AG)」と呼ばれるクスリが登場しています。オーソライズド・ジェネリックは新薬を開発した製薬会社が特許権をオーソライズ(公認)したうえで別の会社が販売するのです。まったくといえるほど開発費がかからないので、ジェネリック医薬品と同じように価格が安くなります。

 オーソライズド・ジェネリックは新薬と原薬、添加物、製法はもちろんのこと形状、色、味までまったく同じなので、患者さんにとっても先発医薬品から切り替えても不安がほとんどないようです。

 ジェネリック医薬品も選べるようになったわけです。先発医薬品をジェネリック医薬品に切り替えるときに、医師や薬剤師にオーソライズド・ジェネリックがあるかどうか聞いてみるといいでしょう。(山野医療専門学校副校長・中原英臣)

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