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【BOOK】人類はたぶん滅びる、腹をくくって今を楽しめ 生物学者・池田清彦さん『ほどほどのすすめ』 (1/3ページ)

★生物学者・池田清彦さん『ほどほどのすすめ』さくら舎1400円+税

 いいことも悪いことも、ほどほどにしておくのがベターであり、なんでも大きくなりすぎるとつぶれてしまうし、強くなり過ぎれば滅びの日が近くなる…と説く生物学者。その真意を確かめようと、東京・高尾山の麓にある「TAKAO599MUSEUM」(旧・高尾自然科学博物館)で名誉館長を務める著者を訪ねた。(文・たからしげる 写真・早坂洋祐)

 --執筆の動機は

 「いまの日本は、だれかが右にいったら、みんなもドドーッと右にいき、左にいけば、だれもがドドーッと左にいくといった感じが強く、多様性がまるでないんですね。もっと余裕をもって、世界というか周りを眺めることが必要だと思ったのがきっかけです」 

 「“いい加減”や“適当”に比べると“ほどほど”っていうのはそんなに悪い言葉じゃありませんし。政治や経済のことから、あるいは身辺まわりのことまで、ほどほどというテーマに沿って、思いついたことを並べています」

 --ほどほどのよさに気がついた最初は

 「昔からぼくはいい加減で、勉強もあまりしませんでしたが、虫取りを始めて外国によく行くようになりました。特に東南アジアに行くと、日本人みたいにまじめに働いている人はあまりいないんです。それでも結構楽しそうに暮らしている。働いてお金を稼ぐばかりが幸せじゃないよねと、そのとき気がつきました。それからは、大好きな虫取りと、これはという大事な本を書くとき以外は、すべてほどほどで生きてきています」

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