記事詳細

【マンガ探偵局がゆく】「がきデカ」で一世風靡した山上たつひこさん その後は小説家としても活躍 (2/2ページ)

 2003年には、マンガに復帰して、大人になったこまわり君を主人公に、ペーソスあふれるミステリアス・ドラマに仕上げた『中春こまわり君』を『ビッグコミック』に連載。11年には『モーニング』で、更生を促すため受刑者を地方都市に移住させる極秘プロジェクトの顛末(てんまつ)を描くマンガ『羊の木』の原作を担当(作画はいがらしみきお)、本作は今年映画化されて話題を呼ぶなど、旺盛な創作活動を続けている。

 名前を見ないのは、依頼人があまり熱心にマンガを読んでいないからなのかもしれない。

 現在は、金沢市に在住。

 なぜ金沢に移住したのか、なぜ『がきデカ』をやめたのか、といったお話は、昨年秋に出た自伝『大阪弁の犬』(フリースタイル)に詳しい。続編も季刊『フリースタイル』に連載中なので、依頼人にも一読をおすすめしたい。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

関連ニュース