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【生涯現役脳をめざせ!】骨粗鬆症について知ろう! 「長寿社会では部品ケアが大事」 (1/2ページ)

★(3)ゲスト大川淳・東京医科歯科大学附属病院院長(整形外科)

 今回のテーマは「骨粗鬆(こつそしょう)症」。高齢者の骨折はそのまま寝たきりのきっかけにもなるので要注意だ。以前は主に高齢女性の問題とされてきた骨粗鬆症だが、長寿社会になれば男性諸兄にとっても人ごとではない。加齢によって骨量が落ちるのをどう予防するか、診断と治療の実際を聞く。

 朝田 骨粗鬆(こつそしょう)症の定義を教えてください。

 大川 「骨密度が若年成人平均値の70%以下であれば骨粗鬆症なので薬を始めましょう」と、はっきり決まっています。骨粗鬆症は女性に多いのですが(約7割)、年齢が上がってくれば男性にも見られるようになります。骨粗鬆症の薬はビタミンDに始まり、いろいろなものが出てきました。

 骨が壊れる(破骨)を防ぐ薬や、骨を作る注射などを組み合わせて骨量を増やすことができるようになりました。でも、一番の問題は服薬の継続率が低いということです。実際に骨折して薬を処方された方でも20%程度ではないでしょうか。

 朝田 命にも関わらないし痛みも治っているからモチベーションが続かないのですね。

 大川 きちんと薬を飲み続ければ骨は年5%ずつしっかりしてくるんですが…。それで10年くらいたって股関節の骨折や、いつの間にか骨折(=圧迫骨折)を起こしてしまう。

 朝田 圧迫骨折というのは、ちょっとした力で背骨(脊椎)が押しつぶされるように変形して起きる骨折のことですね。

 大川 はい。主な原因は骨粗鬆症です。その予防の一環で今年4月から保険で骨の生成に関わるビタミンDの血中濃度が測れるようになりました。これからは数値によって骨粗鬆症になりやすい、筋肉が少ない、転倒しやすい、そういう診断や指導が始まるでしょう。

 日本人はビタミンDの摂取量が少ないのですが、サプリメントで補うこともできます。高齢者にみられる円背(えんぱい)も、圧迫骨折で起きます。こうなると倒れた体を筋肉で引き上げることで筋肉疲労性の腰痛が起きます。

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