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【阿部亮のつぶやき世界一周】「北海道」の名前の由来は? 今年で命名150年

 北海道という名称が付いて今年で150年とのことで、さまざまなニュースがあった。札幌出身の私は、確か中学の頃にその由来を授業で習ったような気がするが、改めて調べてみた。

 まずは「道」について。7世紀後半、古代中国に習って中央集権制として造られたのが律令国家で、都は奈良の平城京。その地方行政単位が「五畿七道(ごきしちどう)」。五畿とは山城▽大和▽河内▽和泉▽摂津の5カ国。奈良~京都~大阪~兵庫南部までの地域で、今でいう首都圏。七道とは東海道▽東山道▽北陸道▽山陰道▽山陽道▽南海道▽西海道で、国・領地の集まりを街道とその周辺地域に分類したものだ。

 その後、約1200年の時代を通して、日本の国家支配制度や国・領地の意味もさまざまに変化したが、地方を「道」で分類する概念は、江戸末期まで残った。

 ただし、ここに北海道は存在しない。というのは、現在の北海道は18世紀末にロシア人が来航して、通商を求めて来るまで、江戸幕府には領土としての概念が乏しかったからだ。

 それが世界の覇権競争の中、明治政府ができて、日本の領土と宣言することになったが、困ったことに当時のこの地域の呼称は「蝦夷地(えぞち)」で、蝦夷(えみし、えびす、えぞ)人の土地(=異民族の土地)の意味だった。

 それを日本の領土として、なじみやすい命名を探していた明治政府に、蝦夷地の探検家が「加伊(かい)」(=この地の住民の自称)を進言。かいを海に変え、それに北を付け、昔からなじみ深い道を加えて「北海道」になった。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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