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【BOOK】編集者が先に作った“帯”にインスピレーション受け… 道尾秀介さん「スケルトン・キー」 (1/3ページ)

★道尾秀介さん『スケルトン・キー』(KADOKAWA、1500円+税)

 帯に「僕に近づいてはいけない。あなたを殺してしまうから」というただならぬキャッチコピー。そして「道尾作品史上もっともダークな制御不能のノンストップ・サスペンス」とあり、思わず手に取った。文字通りの一気読み。こうなるともう、著者に会わずにはいられない。(文・たからしげる 写真・酒巻俊介)

 --本作品ができるまでの経緯は

 「『小説 野性時代』の2018年3月号から6月号まで連載したものを加筆・修正しました。連載の話はずいぶん前にいただいていたのですが、作家生活10年のとき、読者への恩返しのためにというスタンスで『透明カメレオン』という作品を書いてから、次はどうしようか、何か新しいことをやりたいなと考えていたんです。そこで、これから書く作品が単行本になったときに巻く帯を先に作ってみてください、と編集者に頼んでみました」

 「道尾秀介のこんな新作が読みたい、というのが端的に出てくると思ったのです。送られてきた帯には、もちろんストーリーも登場人物も書かれていませんでしたが、とても魅力的な言葉が並んでいました。その言葉をスプリングボード(契機)にして、インスピレーションをもらい、今回のストーリーが出来上がりました」

 --サイコパスがテーマですが

 「作家になるずいぶん前から(ヒッチコック監督の映画)『サイコ』をみてサイコパスという言葉を知り、興味を持っていました。心理学や脳科学が好きで、初めて小説を書いたのは11歳のときですが、そのころからずっと、世の中にそういう人がいるということを意識して生きてきました。自分はまったくノーマルな人間なので、その種のものの考え方をする人に対して、ひどく惹きつけられるものがあったんです」

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