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【今からトレーニング】高難度も一石三鳥! 滑舌の練習や脳トレにもなる「二重母音の練習法」 

 ★音楽呼吸法(7)二重母音  

 音楽のリズムに合わせて声を出すことで深い呼吸をして心身のバランスを整える「音楽呼吸法」。考案した音楽家でサキソフォニストの宮浦清さんによる講義を続ける。前回は、口やのどの周りを鍛えることで誤嚥、むせるなどの症状を予防する「嚥下筋強化呼吸法」のトレーニングを行った。今回は、同じく口周りのトレーニングで、滑舌をよくする「二重母音の練習法」を教わる。

 二重母音というのは「アイウエオ」の母音の前にアからンまでの「清音」、ガからパまでの「濁音」、キャからピョまでの「拗音」までを順に重ね合わせて、「アア、アイ、アウ、アエ、アオ」のようになる音。ア段で重ねると図〔1〕のようになる。

 「二重母音の練習は、プロのしゃべり手が滑舌の練習として行うほど効果的。ただ、やってみるとわかりますが、かなり難しいです。それまで音楽呼吸法を十分にやってきた“上級者”用の練習方法です」と宮浦さんは言う。

 普通の滑舌練習は二重母音の練習だけで終わりだが、宮浦さんは二重母音を以前この欄で紹介した「俳句川柳呼吸法」のリズムに当てはめる練習法を考案した。

 俳句川柳呼吸法は、川柳を読む前に4拍子分の息を吸い、4分の4拍子のリズムに乗せて5-7-5を一息で詠むという方法。この5-7-5のリズムで、今回は川柳ではなく二重母音の表からランダムに拾った語を発声する。図〔2〕のような表を見ながら「チア、ニエ、ピア、リア、スイ」と右から5-7-5で詠むのだ。これが「俳句川柳呼吸法の二重母音編」だ。

 「これはかなりの脳トレになります。ただ、読むこと自体が難しいので、一息で発声するのは困難。滑舌の口腔トレーニングと考えてがんばりましょう」

 呼吸法や滑舌の練習であると同時に脳トレにもなる一石三鳥のトレーニング。難易度は高いが、挑戦する価値はある。(松本佳代子)

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