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【阿部亮のつぶやき世界一周】高温、豪雨「数十年ぶりの…」頻発で気象予測が不可能になる?

 先日、海外の科学ニュースで「近年、世界各国で発生しているさまざまな気象現象は、イレギュラーの連続・異常気象の連鎖状態で、もはや従来の気象予測の方法では予測不能」との記事があった。どういうことなのかか?

 時間の経過とともに変化していく量を観測し、得られた値をその順序に従って整理・配置したものを「時系列データ」といい、そのデータを統計的に分析することを「時系列分析」という。

 例えば、日々の気温・湿度・降水量を時系列に何年~何十年分を並べて見ると、当然、季節で値は変動し、それが循環的に繰り返されたり、一定の傾向で増加・減少したりという傾向を持っている。

 時系列分析は、主にこのトレンドをモデル化して、季節ごとや将来のさまざまな気象現象を予測する。ときには異常な高温や降水量などが記録されるが、それも確率的な変動の幅=確率分布の範囲であれば、異常値も長期的な時系列データに組み込まれて、トレンドの特徴を形成していく。

 この確率分布の範囲を「定常性」といい、時系列分析の根幹をなす概念。だが、最近の異常気象は、「過去数十年ぶりの…」や「観測記録最高の…」などの形容詞が付く異常高温・豪雨・干魃(かんばつ)が、世界各地で頻発し過ぎで、一部の気象学者は「もはや定常性が崩壊した=時系列分析が不能になった」と嘆いているとのこと。

 全地球規模で大気温と海水温が上昇し、大気の大循環と海流が変化した結果、過去の気象データは役立たずになって、気象現象の正確な将来予測は不可能になる?

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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